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2026/09/28 17:34


皆さんこんにちは!

群馬県高崎市、上佐野町にあるセレクトショップのGANKO長谷川です。

第二次世界大戦期にUS NAVYで採用されたN-1デッキジャケットを背景に、ヴィンテージの表情と現代の街着としての着やすさを落とし込んだ、BOWWOWらしい一着をご紹介〇


N-1デッキジャケットといえば、冷たい海風にさらされる甲板作業員のために、防風性のある表地と高い保温性を備えたライニングを組み合わせたミリタリーウェア。

過酷な環境での使用を想定して生まれた実用性の高さから、戦後も長く支持され続けてきた名作です。

今回BOWWOWが手掛けたのは、そんなN-1デッキジャケットを忠実に復刻したものではありません。

当時のディテールや空気感を踏襲しながら、現代のファッションとして着やすいように再構築。

本来のライニングを取り外して着用したような、軽快なスタイルをイメージしつつ、長年着込まれたことで生まれる退色や日焼け感まで表現しています。


そして、このモデルを語るうえで外せないのが、「WIDE WALE」=太畝のピケ素材です。

N-1デッキジャケットの代名詞ともいえる「ジャングルクロス」と呼ばれる細畝素材とは異なり、今回採用されているのは、1945年頃の初期型にわずかな期間だけ使用されたとされる、マットな質感の太畝ピケ。

ヴィンテージ市場でも非常に球数が少なく、希少性の高いスペシャルピースです。

近年では、40年代のオリジナルミリタリーウェアそのものが世界的に枯渇しており、希少な個体には非常に高額な価格が付けられるケースも増えています。

そうしたヴィンテージを深く理解しているからこそ、BOWWOWでは単純に「N-1を作る」のではなく、あえてこの太畝ピケにフォーカス。

無骨なN-1のフォルムと、ヴィンテージ市場でも珍しい素材を組み合わせることで、一般的な復刻モデルとは異なる独特の存在感に仕上げています。


こだわりが詰まったディテール

ミリタリーウェアは、見た目の格好良さだけでなく、実際の使用環境を想定した機能美が魅力。

例えば襟元。

着脱時や身体を動かした際に特に負荷がかかる部分のため、縫製にも強度が求められます。

このモデルでは、襟元にV字状のステッチを入れることで負荷を分散し、生地が裂けるのを防ぐ構造を取り入れています。

こうした一見すると小さなディテールにも、ミリタリーウェアが本来持っていた合理性を見ることができます。

さらに裾にはドローコードを配置。


シルエットの調整ができるだけでなく、絞ることで冷気の侵入を防ぐなど、防寒面でも機能します。

ヴィンテージのディテールをただデザインとして取り入れるのではなく、実用性まで含めて一着に落とし込んでいるところも、このモデルの魅力です。


太畝ピケが生み出す独特の表情

素材には、程よい厚みとハリのあるコットン素材を使用。

N-1らしい無骨さを感じさせながら、太畝ならではの立体的な表情が非常に印象的です。

そこに退色や日焼けを表現した加工を施すことで、まるで長年着込まれてきたヴィンテージウェアのような雰囲気を演出。

新品でありながら、最初からある程度着込まれたような表情を楽しめます。

そしてN-1デッキジャケットの象徴ともいえるのが、襟に使用されたアルパカ混素材。

アルパカ特有の柔らかさと毛足のある表情に、ウールの保温性を組み合わせることで、首元にしっかりとしたボリュームと温かみを与えています。

この襟があることで、ジャケット全体にミリタリーウェアらしい存在感が生まれています。


175㎝65㎏ sizeL着用







現代の街着としてのシルエット

シルエットは、身幅にゆとりを持たせながら、着丈を短めに設定。

N-1らしいボリューム感を残しつつ、現代のスタイリングにも取り入れやすいバランスです。

さらに裾のドローコードを使うことで、シルエットに変化をつけることも可能。

僕は175cm・65kgでサイズLを着用してややゆとりのあるサイズ感。

サイズXLでは、さらにゆとりを持って着用できます。


バイヤーズボイス

今回のN-1デッキジャケットは、まさにBOWWOWらしいヴィンテージへの向き合い方を感じられる一着だと思います。

第二次世界大戦期のUS NAVY N-1を背景にしながら、単純に当時のものを復刻するのではなく、ヴィンテージを深く理解したうえで現代の洋服として再構築している。

特に個人的に面白いと思ったのが、この太畝ピケ素材へのこだわり。

ヴィンテージに対する知識が深い、BOWWOWの権守さんだからこそ、この素材にフォーカスしたものづくりができるんじゃないかなと思っています。

「N-1といえばジャングルクロス」というイメージがある中で、あえて希少な太畝ピケを選ぶ。

こういうところに、作り手のヴィンテージに対する深い知見を感じます。

ただし、ヴィンテージと同じものを作ることが目的ではありません。

本来のライニングを取り外して着用したような軽快さをイメージし、現代のファッションにおいて使いやすい仕様へとアップデートされています。

ヴィンテージの魅力をしっかり残しながら、今の洋服として着やすくする。

このバランスが非常に良いと思います。


そして、価格は69,300円(税込)。

一見するとN-1としては少し高額に感じる方もいるかもしれません。

ただ、今回の素材背景やヴィンテージ市場における太畝ピケの希少性、さらにBOWWOWによる加工やディテールまで見ていくと、個人的にはむしろ納得感のある価格だと思っています。

もちろん、40年代のオリジナルヴィンテージと同じものではありません。

ですが、そうした希少なヴィンテージを深く研究したうえで、その魅力を現代の街着として落とし込んでいる。

そこに、このジャケットの価値があると思います。

ヴィンテージが好きな方にはもちろん、ミリタリーウェアを普段のスタイリングに取り入れたい方にもおすすめしたい一着です。

BOWWOWらしい、ヴィンテージの経年変化まで含めて一着の魅力として表現したN-1デッキジャケット。

ぜひ店頭で、太畝ピケならではの立体感や加工による表情、そして実際に袖を通したときのシルエットを体感していただければと思います。