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2026/05/23 16:51
山内らしい“男らしさ”と、美しい仕立て。
26AWの山内は、生地の存在感が際立つシーズン。
これまでの山内といえば、綺麗な梳毛生地や繊細な空気感を思い浮かべる方も多いと思いますが、今季はそこに“荒々しさ”や“無骨さ”が加わった印象です。
ただ、そこはやはり山内。
無骨な素材感でありながら、仕立ては圧倒的に美しい。
今回はそんな26AWの中でも、厳選して仕入れた3型をご紹介します。



まずはこちら。
個人的にもかなり気になっていた、ロング丈のトレンチコート。
このコート、とにかく雰囲気が素晴らしいです。
使用しているのは、尾州産地で製作されたウォッシュドウールリネンツイル。
タテ糸にウール、ヨコ糸にウールとリネンを交織し、さらに洗い加工を施すことで、独特のシワ感と荒々しい表情を生み出しています。
山内のテキスタイルの中でも、かなり異質な存在感。
綺麗すぎない。
でも雑ではない。
この絶妙なバランス感覚が本当にかっこいいです。
シルエットはトレンチらしいゆとりのあるロング丈。
羽織るだけでスタイリングが完成するような存在感があり、「とりあえずこれを着ればかっこいい」という感覚に近いコートだと思います。
ただ、生地に洗い感があることで、クラシックすぎず気軽に羽織れる。
デニムでもスラックスでも馴染むので、かなり出番が多そうです。
さらに裏地にも抜かりがない。
山内定番のキュプラ×コットン裏地を採用していて、滑りの良さと耐久性を両立。
見えない部分までしっかり作り込まれています。
個人的には、後ほど紹介するツナギパンツとのセットアップがかなりおすすめです。













続いてはこちら。
ツナギを腰で切り離したようなデザインが特徴的なパンツ。
展示会でもかなり印象に残りました。
一見かなりクセがありそうなんですが、実際履くと驚くほど馴染みます。
ウエストを大きめに設定し、共地のベルトでぎゅっと絞って履く仕様。
この独特なシルエットが本当に良いんです。
ワイドなんですが、裾のタブを調整することでシルエットに変化をつけることもできる。
ミリタリーとワークの要素を感じながらも、山内らしい綺麗な空気感に落とし込まれています。
カジュアルなデザインなのに、どこか品がある。
このバランス感覚は山内ならではだと思います。
そしてやはり生地。
ウォッシュドウールリネンツイルの表情が本当に抜群です。
ウールの上品さと、リネン特有の粗野な質感が混ざることで、普通のスラックスにはない迫力があります。
単体でもかなりかっこいいですが、やはりトレンチとのセットアップは圧巻。
ここまで雰囲気のあるセットアップはなかなかないと思います。





個人的に「山内らしさ」をかなり感じた一着です。
ネップ入りのウールシャギーを使用したスタンドカラーシャツジャケット。
まず生地が素晴らしい。
ふわっとした優しい毛並みと、多色が混ざり合ったベージュカラー。
素材だけで雰囲気が成立しています。
ただ、このアイテムの面白いところは、“ジャケットなのにシャツ”という立ち位置。
一般的にはポケットを増やしてアウター寄りにしそうなところを、あえて左胸ポケットのみ。
両サイドのポケットを付けないことで、「これはシャツなんだ」という山内の美学を感じます。
サイズ感はゆったりしていますが、着ると非常に軽快。
肉厚なウール生地を一枚仕立てにしているので、セーターの上からでも気軽に羽織れます。
部屋着感覚でも使えるし、外出時にもそのまま着られる。
車移動が多い方なんかは、かなり重宝すると思います。
こういう“日常に馴染む上質さ”を作れるのが山内の強みですよね。





今回の山内は、素材の迫力が際立つコレクションでした。
荒々しい生地感。
無骨なディテール。
でも、仕立てはどこまでも美しい。
ただヴィンテージやミリタリーを再現するのではなく、“山内の服”として成立させている。
そこにこのブランドの凄みを感じます。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
それではまた。


